COLUMN

常識を破れ、情報があれば遠隔で中古車でも売ってみせる!

昨年11月頃の日経新聞朝刊に、中古車市場近年の減少ぶりが掲載されていました。新車が売れない時代、中古車として下取りに出される良質な車が減っている事が原因の一つ、との事です。

しかし、そんな低迷する中古車業界でも、ひときわ儲かっている会社があります。それは「ガリバーインタナショナル」です。


10年2月期利益予想を上方修正。連結営業利益を50億円から80億円、連結当期利益は23億円から34億円に増額した...。苦戦が続く自動車業界にあってなぜ同社は強いのでしょうか。

そもそも「なんでガリバー?」と少し疑問にお思いかもしれません。実はガリバーは、Webビジネスを早期から取り入れた事で成功している企業なのです。(私も最近知りました...)私も業務上、関連がある業界なので深く調べてみました。

そもそも「中古車買い取り専門」というビジネスモデルは、同社が先駆者であり、その在庫をオークション会場に売却する、という独自のビジネスモデルで飛躍してきました。

そして1998年に登場したのが、通信衛星を活用した画像による車販売システム「ドルフィネット」です。店舗で買い取った中古車をデータベースへ登録し、ネットワーク化することで、なんと仮想販売展示場を作り出したのです。

ユーザーにとってのメリットは、全国どこからでも欲しい車を検索し、購入できるようになったこと。これ何と10年以上前の話だから驚きです...。

買い取った中古車は基本的にはオークション会場まで陸送されるのですが、その間に「ドルフィネット」を見た業者や一般ユーザーからオーダーが入れば、本部から輸送車に連絡が入り、そのままオーダーをしたユーザーへ届け
られるシステムです。

現在も無店舗で年間約4万台を販売し、端末は全国約2万カ所に設置するまで拡大したとのことです。

今ではネットで車を購入することも、当たり前の時代になってきました。在庫を流通に乗せて動かさず、売れた時点で購入者に届ける、という効率化を重視した発想、そして業界の常識を破る行動力があった事、それが同社の
成功の起源だったのです。

以上、今回は中古車業界からネット通販流通網を利用したWebビジネスモデルのご紹介でした。


担当:上原