最近、もの凄いスピードで、価値ある情報の無料化が進んでいます。Googleの提供するソフトウェアはその典型で、それら無料サービスの勢いは留まるところを知りません。
今までお金を出して買っていた地図や、ソフト、ニュース、翻訳、動画...は一体何だったのか?ですから、最近そういった無料モデルがどうやって儲けているのか、気になって夜も眠れませんでした。(ウソ)
そして先日、クリス・アンダーソン著「FREE」という本に、探し求めたその答えを発見しました。
私なりに、その答え、真理を簡単にまとめますと、
○良いアイディアとは、究極に潤沢な商品で、伝達にかかる費用はゼロ。
→良いコンテンツが無料であれば、ものすごいスピードで広まる。
○Googleは、その膨大な情報料を無料にしたがる。
→より多くの人に広がり、よりお金が稼げることを知っているから。
ということでした。
みなさん、知ってました?実はこの「FREE」という本自身も、発売前に限定1万人に、PDFでフリーダウンロードを行っていたんですよ。そして、それはなんと43時間で完売し、その後この本は十数万部売れるヒット作となっています。
この考え方がGoogleを始めとする、多くの企業が今実践している戦略、「フリーミアム」なんですね。
実はコレ、何も目新しいものではなありません。化粧品でいうと試供品を5%の方に無料で提供して、残り95%の方に買ってもらう、というビジネスモデルと同じです。
ただし、インターネットを通したコンテンツ(情報)は、化粧品よりもずっとやりやすいのです。
その理由に
デジタルであれば大量に複製して配布する際のコストがほぼゼロ
そのため無料版を配布して最大可能数の潜在的顧客にリーチできる。
そのなかの数%の顧客が有料版に移行すれば、分母が大きいためにビジネスが成り立つ!
という事が上げられます。
これからiPadや、キンドルといった電子書籍、タブレットマシンの登場で、まさに紙とネット、リアルに面白いビジネスが始まろうとしています。
担当:上原