昨年10月の世界バレーで、全日本女子が銅メダルという快挙を成し遂げたことは、記憶に新しいと思います。どうも今までの日本バレーと言えば「努力、根性」と、スポ根のイメージが強いですよね。今回チームを率いた眞鍋監督は、一体どうやって成果を出したんでしょうか。
実は試合中、iPadの「Volley Pad」というアプリを使い、全ての統計情報をリアルタイムで把握し、それを活用していたんです。躍進の秘密は、まさにIDバレーだったんですね。
試合中はアナリストと呼ばれるスタッフが、誰がサーブをどのゾーンに打って、きちんと相手の選手を狙えたかどうか、どこに決まったかなど、すべての情報を記号で入力していきます。
監督はiPadを使い、そのデータから選手たちに指示を出します。選手たちに新たな気づきを得て、なんと即座にプレーに反映させていたのです。iPadの導入前はと言うと、分析されたデータを見る為に、いちいちベンチのパソコンをチェックしたり、プリントアウトをスタッフに依頼し、戦略を立てていたそうです。
それが昨年5月に発売されたiPadを使い、そのデータ分析を解析、反映できるiPadアプリの開発を、10月に間に合わせたしまったんです。大会後は言うまでもなく、日本の実業団チームから開発オファー、アプリ利用が殺到したと言います。
このiPadによる試合のデータ分析は、他のスポーツにも勿論応用できてしまいますよね。ID野球、サッカー、バスケ、ゴルフ、アメフトなど、作戦板そのものがiPadだ、なんていう時代も目の前まで来ていますね。
担当:鈴木