COLUMN

名刺の肩書き「代表取締役」の替わりに「レジェンド」にするとどうなるか?3年間の軌跡をまとめてみた

こんにちは。先日、大学病院で親知らずを抜いた後、麻酔が切れた時の顔面のあまりの痛さに「これはマスイ!」と大声で叫んだレジェンド鈴木です。

さて、私の肩書きである「レジェンド」ですが、毎回商談などで名刺交換する度に「レジェンドって何?」「なんでレジェンド?」「はぁ?意味教えて」というご意見を絶えず頂いております。今回はそんな皆さんの疑問について、じっくりと紐解いてみたいと思います。

私レジェンド鈴木の名刺は、レジェンド=勇者=剣、ということでオリジナル剣のマークを付けています。ちなみにマークは社員毎に異なります。表面をシンプルにして裏面まで見てもらえるデザインに設計しています。

代表取締役社長」の肩書きを捨て去り、替わりに「レジェンド」と名乗り始めて3年近く経ちました。そろそろ、しれーっとこのブログでその由来、効果、伝説探求の旅の様子などをまとめてみました。

【第1章】肩書き「レジェンド」の誕生秘話


そもそも「レジェンド」を名乗るきっかけとなったのは、2011年10月末に初出展した展示会と、その後の反省会がきっかけでした。

せっかく高い出展費用を支払って大きな展示会に出て、名刺交換しまくったものの「鈴木」という名字、そして「代表取締役社長」なんて名刺に書いてあっても、何のインパクトもありゃーしません...。そう、社長なんて肩書きの人は世の中に星の数ほどいるのです。

展示会終了後、メンバーと飲み会の席で真剣に話し合いました。
代表取締役社長とかって、ホントつまんねーな。だから何?て感じ。まして、こんなベンチャーじゃ相手にもされんし」

「だったら、いっそのこと名刺の肩書きは、みんな自分が成りたいものにしよう!」ここで生まれた戦略がいわゆる「ワンピース戦略」です。あの大人気漫画をパクっ、いや参考にして「麦わらのルフィ...」「黒足のサンジ」などと同じように、個人キャラを目立たせる戦略。そしてご存じ「俺は海賊王になる!」といった人間が海賊王になる、というストーリーに乗っかったのです。

そして生まれた肩書きが
「ハッカー」「戦略戦術家」「Facebookコンサルタント」

そして、「レジェンド」です。

そう、私は伝説になりたかったのです。そして、ここから全てが始まりました。

ということで翌日早速、名前シールを買ってきて「レジェンド」シールを印刷。持っている名刺全部の肩書き「代表取締役社長」の上に「レジェンド」シールを貼り付けました。その時心の中で「今日から俺は代表取締役を捨てる!」と堅く誓ったことを覚えています。

その日の午後、その名刺を持って恵比寿にある大手ソフトウエア会社に営業に行きました。名刺交換時のドキドキ感を今でも覚えています。その時にお会いした方は全く無反応でしたが...。

その後しばらくは、このみすぼらしい名刺を使っていました。(新しく名刺を作り直すお金も無かったので)これはこれで、名刺交換時のインパクトはありました。気になってシールを剥がそうとする人もいたくらいです。

【第2章】伝説のレジェンドを探して

しかし、気づくと「レジェンドって自分にとって何なんだ?」という疑問が少しずつ湧き上がって、どんどん大きくなっていきました。そして、その人生の答えを見つけるべく2年9ヶ月という「伝説のレジェンド探求の旅」が始まったのです。この章ではその様子をハイライトでご覧ください。

 

もしかして、これがレジェンドか?いや、これは連邦軍の新型モビルスーツというやつ。ちょっと小さくないか?

こ、これか!?いや違う。これはデカイけど「ニュータイプ」が乗るものだ。レジェンドではない。

「みんなレジェンドって何や?」と社員に聞いても、誰も答えてはくれなかった...。
みんな仕事が忙しくて相手にもしてくれない。

「レジェンドって何なんやーっ!」
ならば、自分で答えを出そうと北陸の山中で荒行に出たこともあった。

自分を究極の状態に追い込もうと、2年前からフルマラソンにも参加するようになった。
しんどすぎてレース前後の記憶は無い...。

「あ、安西先生...レジェンドが、レジェンドが...」
自分に素直になれず、安西先生に泣きすがりたくなったこともある。

「俺、今日でレジェンドは辞める!」
迷走して自分が分からなくなり、やさぐれることもあった...。

「そうか、アイアンマンを開発するのだ!」
「そうすればきっとトニー・スタークみたいになれる!それがレジェンドなんだ!」
しぶとく立ち直っていろんなことを試してみた。男臭いSF映画は結構好きだ。

「なんか、なんか違うんやけどな...」
「やっぱ、CGに頼っているようでは駄目なんだ!」
実際にアイアンマンになってみた。
当時のインターン学生ダークホース本田に、最新のCG処理を加えて貰ったりもした。

「こ、これは!もしかして」
その後も迷走を続けた私。巷でレジェンドの噂を聞きつけては...

実際に会いに行ったりもした。@京都東映太秦映画村
レジェンド戦隊の先輩達に話しかけてみたけど、誰も答えてはくれなかった。
でも「答えは自分の中にあるんだよ」って教えて貰った気がする。

 

「ならば自らレジェンドを創るのだ!」と意気込んで、千葉の山間にある田んぼにも出かけた。
秋には新品種「レジェンド米」の収穫や!

「レジェンド米」の初出荷にも成功した...。1キロ10万円。
でも、だれも買ってくれなかった。
やっぱ何かが違う、何かが...。

「あ、あんたバレーボール会のレジェンドだったのか。しかも王子だったなんで...。」
疲れ果てて、ボーっとテレビを観ていると、そこにはレジェンドの文字が。

そして月日は流れ、つい先日やっと自分なりの「レジェンド」の答えを見つけることに...。

【第3章】伝説のレジェンド悟りを開く

「みんなで一緒に伝説を創りましょう!」

やっとわかった。
これがレジェンドなんだ!
やっぱり答えは自分の中にあったんだ。

「みんなで一緒に伝説を創りましょう!」

そう、今は「レジェンドって何?」と、名刺交換時に聞かれた時にそう答えています。
つまりその答えは、鈴木宏一という人間、Real iDという会社にこれから関わる人達と、一緒に伝説を創ることだったんです。

そこに深い意味なんてありません。だけど、そう言われたらなんだかワクワク、ドキドキしませんか?「こいつ大丈夫か?でも、おもしれーヤツがいるなぁ」これでいいんです。こちらに少しでも興味を持ってもらい、Real iDという船に乗ってもらえればOKなんです。

かっこつけていても駄目なんだ。いかにして目立つかが重要で、アホと思われても良いのです。

【最終章】「レジェンド」3年間のまとめ

ということで、この約3年間、私のレジェンド探しの旅で気づいたことをまとめてみます。

 

■目的と成果

・インパクト重視で名前を覚えてもらう事ができる。
 世の中「代表取締役」だけでは名前を覚えてもらえないから。(まして鈴木なので...)

 
・初対面で肩書きをイジッくるかどうかで、その人の人柄が分かる。

 仕事の前にまずユーモアがあるか?がわかります。相性みたいなものですね。

・堅固としたアイデンティティの確立
 社長、部長、課長、リーダーといった肩書きにはない、自分らしさ、満足感を得ることが出来ます。

■番外編「実際にあった名刺交換で面白かった反応ベスト3」

第1位 「伝説?ハーハッハッハ!これは面白い、確かに覚えたぞレジェンド鈴木!」
某世界的超大手IT企業日本支社長
→対談時間わずか20秒間の出来事でした。

第2位
「私、不勉強で申し訳ありません。レジェンドという肩書きがあるのですね。知りませんでした...。」
→そんな肩書き、おそらく当社以外には存在しないので気にしなくて良いです。

第3位
「ん?...」特にに突っ込みなし。無言で商談中、名刺の肩書きが気になって何度も名刺をチラ見する方。
→目の錯覚ではありませんよ、真剣にやっておりますので。

■最後に

長くなりましたがここまで読んでくれた皆さん、どうもありがとう!

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