COLUMN

人は何故走るのか?その12

今年も「戸田・彩湖フルマラソン」走ってきました!残念ながら、今日は朝から小雨の降るあいにくのお天気。朝起きてマラソンやるか迷ったけど「雨止むかもしれんし...」と思い参加してみました。
でも、会場にやってきたら、雨の中でも例年通りたくさんの人が参加していますね。ウルトラマラソン(70キロの部)参加者は、すでに1時間も早く雨の中スタートしていて、頭が下がります。


ということでカッパきてガンバっぺ!
この戸田・彩湖フルマラソンも今年で3回目になりました。この彩湖という荒川の貯水池の外周約4.7キロを9周走るコースになります。

よく人には「同じところグルグル回るってどうなの?」って言われますが、実はこれが結構良かったりします。何が良いかと言いますと...

  • あと何周走れば良いか分かるので先が読めます。
  • 沿道で応援して下さる方々が、毎週同じ場所に居て声を掛けてくれる。家族も応援し易い。(うちの家族はいないが)
  • 給水所のある場所が分かっているので、そこまで頑張れる。しかもどこにアクエリアス、水、コーラ、バナナ、梅干し、があるが分かってるから取り間違えたりこぼす事がない。
  • 毎回オニギリ、パン、プチシュークリーム、シチュー!?、レモン、味噌汁などの炊き出しバリエーションが変わるので楽しめる、などなど。

運営スタッフの皆さんも、少ない人数で効率よく、明るく親切に取り組んでくださっています。本当に感謝!

ということで、走り終わってタイムはボロボロだったわけですが、今回気づいたことをまとめます。
6、7周回目の足がつって歩けない時に「もう、アカン無理や」と思まずに、「はってでもゴールしてやる!」とポジティブに気持ちを切り替えたら、何とかなるし、そんな苦境も楽しめたりします。
同じランナーからも「おい、頑張れっ!」って声を掛けられて気合い入りました。自分もきっとしんどいのに、人を気遣えるて凄いですよね。そのランナーから元気をもらいました。「ありがとう」と言いたいです。
42.195キロって意識すると、とてーも先に見えるのですが、先ずは目先の1キロ先のポイント(マイルストーン)を目指し、そして4.7キロの一周を目指すわけです。それを積み重ねるとゴールできます。
毎回、最後希望の橋(私が勝手に命名)を渡り切ったところで、スケッチブックを持った女性がメッセージを書いて立っていました。そのメッセージに本当に励まされた。そのメッセージをご紹介します。
「最後まで諦めるな」 (2週目あたりかな)
「苦しい時こそ笑顔になろう」 (5週目当たりかと)
など、毎回違うメッセージを書いて下さっており、それを読んでとても励みになりました。内容もどんどん深い内容にらなっていきます。一番心に響いたのは...

「重要なのは、自分が何を成し遂げたいのか、でしょ」

と...。
これにはガツンと来ましたね。マラソンとは人生そのものだから。苦しいけど自分は何のために走っているのか、自分は何ために生きているのか、について考えさせられました。今回は好タイムを狙っていたわけですが、それも全然叶わなかった。だけど最後まで走りきって、やりきってゴールを目指すことに意義があると、実感しました。
自分でもよく思うのですが、何で走っているのか、何でこんな苦しいことやってるのかわかりません。実は大した答えなんてありません。
人生も同じでなんで生きてるかなんて、たぶん死ぬ直前に成らないと分からないかもしれません。でも、生きてい限りは、ゴールを目指すし、そのゴールは人によって異なり、常に考えるのです。
何を成し遂げたいか、それがゴールであり、みんな同じ道を走ってるんだけど、スビードや体力、走り方はそれぞれ違うわけです。それでいいんです。
私が人生で成し遂げたいこと、それは「日本の少子化を抑制すること」です。でもこれはマラソンで言うと42.195?先のゴールなんです。だからこればっか言ってても、漠然としていて達成感や現実味がありません。そうなると若い人たちは着いてきてくれないし、共感を得られないでしょう。でもその途中に置いている、布石(マイルストーン)はもっと身近で達成できるものを、見えるもの、明文化したものを設定するようにしています。

「重要なのは、自分が何を成し遂げたいのか、でしょ」

これはホント走ってて刺さりました。
苦しいことも楽しめる、状況に飲まれて気分が沈んでいると暗くなるが、前向きに考えると明るくなる。途中で雨も止んで気分を切り替えれば、全てが晴れ晴れと温かくなっていくものです。