COLUMN

人は何故走るのか?その13

先日、11/22(日)第40回記念大会となる「横須賀シーサイドマラソン」に参加しました。この大会は横須賀の友達N君が大会運営理事会長?!を務めているので、3年前から毎年参加させてもらっています。
さてさて、寝坊したのでウォーミングアップなどは一切なし。8:40に着替え終わって、8:45にすぐスタート!トロトロしている暇はない。


この大会は横須賀の海を眺めながら、とても気持ちの良いコース。しかし、しかーし!後半折り返し地点の観音岬には、軽く心を折ってくれる容赦なきスロープ「心臓ど破りの坂」が待ち構えています。

コースのアップダウンイメージはこんな感じでしょうか。
以前は前半飛ばしてなんとか後半持ちこたえる、といった何も考えていない走りだったのですが、今は1キロ5分で走り切るという目標を持って走ってます。となるとハーフマラソン21キロメートルの場合、1時間45分でゴールできればOKということになります。
来年2月、4月のフルマラソンに向けた実践練習なので、今回は1キロ5分のペース走をいかにできるかにこだわっています。
さてさて、今回も人生をマラソンに例えて走りながら考えた事、哲学したことを綴ってみますと...
追い風だと簡単にタイムが伸びます。1キロ5分で良いのに意識せずとも4分30秒くらいだせます。しかし、向かい風や少しの登り坂になると、1キロのタイムは5分10秒くらいまで落ちます。でもこれで良いと思っています。
これは人生と同じで、自分が調子良いときは勝手に物事が進んでうまくいくもの。しかし、逆風のときは普段の結果を出すのがしんどいし、ダメだなぁってヘコタレることもある。
大事なのはきつい坂道で頑張り過ぎず、いつもの力で遅くてもいいから走り続けること。坂道に差し掛かると周囲のペースも落ちてきます。頑張れば沢山人を抜けて気持ちよかったりしますが、それはまやかしです。
ここでいつも以上の力を出して飛ばしたりすると、後半に足に負荷がかかり必ず失速します。だからペースが落ちても気にせずに、坂を登ったなら下り坂も必ずあるから、そこでペースを戻すつもりでのぞめば良いのです。
これまた、人生に例えますと、人は生まれてから死ぬ、そのスタートとゴール地点が同じ高さ(標高というイメージ)だということかなぁ、と思っています。
上り坂がしんどい時もあるし、下り坂で楽になる時もある。ずーっと上り坂が続くこともないし、逆にぐたり坂が続くこともない。人生は諸行無常なのです。
さてさて、気になる今回のタイムは1時間44分8秒ということで、計画どおり1キロ5分のペースで完走できました。また、過去の横須賀マラソンベストタイムとほぼ同じタイムでした。練習不足が心配でひどい結果になるのでは...と心配しましたが、満足のいく結果でした。

手元の時計で測った記録はこんな感じ。

1キロ 4:57 スタート時は混み合ってるので遅い
2キロ 4:17
3キロ 4:27
4キロ 4:47
5キロ 4:32
6キロ 4:28
7キロ 4:28
8キロ 5:06 ←ここで最初の上り坂
9キロ 4:49
10キロ 5:01 ←やや上り坂
11キロ 4:42←このあたりが一番調子良いピーク。
12キロ 5:08
13キロ 4:41
14キロ 5:32 ←心臓ど破りの坂!さすがにしんどい
15キロ 4:42 ←ここまでは絶好調!
16〜18キロ 5:13 ←残り5キロは足の疲れでペースダウンが始まる
19キロ 5:13
20キロ 5:15
21キロ 5:46

1時間44分8秒
しんどすぎてラスト5分くらい、ゴール直後は目の前が真っ白になりますね。不思議なもので、体力の限界に達すると頭が冴えます。追い込まれた肉体の極限状態を作り出すことで、生命維持の本能が働くのではいか、と勝手に思っています。
このしんどさを定期的に続けると、人は恐ろしく進化するに違いない!ぬるま湯ではなく、自ら進んで自分に試練を与える人はきっと強くなる、強くなりたいと思っています。
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