COLUMN

忘れる読書 04 〜始まりを振り返る〜

こんにちは。レジェンド鈴木です。天気が良くても、出かけるのはガマンする日々が続きますね。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

 

さて、私は書籍サマリーを書くことが好きです。「書籍サマリー書く」とは自分が読んだ本を、Evernoteに入力して書き写す作業のことです。一冊ずつ入力するのは結構面倒くさいし、実に骨が折れる作業です。

 

なぜ、こんなこと?を始めようと思ったのか、振り返ってみました。

書籍サマリー

20年くらい前の話になりますが、私が社会人一年目のことでした。大学卒業後、新卒で入った会社には、経営コンサルティングの方がよく来ていました。当時の上司曰く、その方は相当出来る人だったようです。その経営コンサルティングの方が実践している、読書術というものを上司から聞きくことができました。

 

その内容は

一度読んだ本の内容、重要な箇所を紙に書き留め、それを本の後ろに挟んで本棚に入れておく。そうすることで、何かのタイミングで気になった時、その本を手に取り、どんな内容だったのか後ろに挟んだ紙を読めば、内容を思い出すことができるのです。

というものでした

 

ふむふむ、なるほど…。それは良いアイディアだな、と思ったことを覚えています。確かに立派な書斎と本棚があれば、そんな学者の様なことも出来ますよね…。私が当時住んでいたのは6条一間の社宅で、本棚など置くスペースはありませんでした。そんなん無理だしなぁ、とその時は思ってました。

しかしその後、世の中のデジタル化が空間スペース、記憶の問題について解決してくれることになります。

 

2004年くらいからでしょうか。第二新卒として入ったソフトウェア会社のメモ帳アプリを使い、一度読んだ本の重要箇所を抜き出して、自分で書籍サマリーを書くようになりました。その頃、ビジネス書が好きで読んでいました。「アウトプットしないと、インプットが生きない!」といった、ビジネス書でよく見かける名言に、感化されたんだと思います。

 

その頃から、1週間に1冊くらいのペースで書籍サマリーを書くようになりました。自分がメモ帳に打ち込んだ書籍サマリーで、気に入ったものは手帳サイズに印刷して持ち歩いていました。電車の移動時間などで、読み直すためです。

そして、2009年にEvernoteに出会いました。パソコンのローカルで使っていたメモ帳よりも、クラウド上に記録する方が、格段便利だということに気づきました。また、Evernote当時の売り文句「第二の脳」にも、心を惹かれてました。

 

「第二の脳」といっても、今時のAIみたいなものじゃなくて、記憶領域のことですね。人間の脳は忘れるようにできているから「これだっ!」って思いました。今忘れても良いこと、いつか思い出せれば良いことは、全部Evernoteに記憶していけばいいんだ、って。

 

その後、書籍サマリー書きは、パソコンのメモ帳アプリからEvernoteに完全に切り替えました。自分が記録した内容を、電車の移動中でも携帯から見ることが出来るようになったからです。そして、2011年頃から使いはじめたiPhoneでは、Evernoteアプリにより「第二の脳」は、更に便利に使えるようになっていったのです。

次回につづく