COLUMN

忘れる読書 06 〜忘れるとは何か〜

こんにちは、レジェンド鈴木です。自宅に居る時間が長いと、ついつい運動不足になってしまいますね。マラソンが趣味なので、息子達にも呼びかけ朝ゆっくり走ってます。みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。今回は「忘れる」ということを掘り下げてみます。

 

「忘れる読書」とは何か…

 

「沢山本を読んでいるが、本を読んでも内容をすぐ忘れてしまう。内容を覚えていないことが多い…」

 

悩むほどのことではありませんが、日々漠然とそう思いながら、読書している人は多いと思います。実際に私もその一人でした。

 

しかし、本来人間というのは「忘れる生き物」です。この事実を素直に受け入れ、読書に活かそう!というのが「忘れる読書」です。記録に残していれば、忘れてしまって良いという発想の読書法なのです。

忘れる読書

これは私の実体験です。10年以上前になりますが、「10分間で1冊くらい本を読める!しかも内容も頭に入る!」そんな夢のような話がウリ文句である、スピードリーディング的な本に興味をもち、何冊か読んで実践してみました。その中には5万円もする速読キットを購入しこともあります。

 

その効果として…それまでの読書方法はかなり改善されました。しかし、さすがに10分で1冊読める様にはならないし、記憶力のパフォーマンスもさほど上がりませんでした。少なくとも私には出来ませんでしたが、実際に出来る人は居るとは思います。

 

だから開き直ることにしました。自分が忘れてしまうことを前提に、Evernoteを外部記憶メモリーとして活用し、一旦自分の脳みそからはきれいさっぱり忘れてしまう。内容を覚えていないことは気にせず、次の本を読むことに専念するようにしたのです。

 

一旦忘れてしまっても、本の知識は必要な時にEvernoteから引き出せれば良いかな、くらいの考えです。くだらなかった本、自分の為にならなかった本の記憶については、完全に脳から消去、忘れてしまって大丈夫です。

 

良書についは、本のキーワードや、ぼんやりと題名、作者だけ記憶に残っていれば十分です。詳細を思い出したい時は、作者名などをもとに、Evernoteから検索して引き出せば良いのです。

 

そうすれば脳は軽くなり、いや精神的に楽になるので、今読んでいる本に集中できるようになります。今に集中するために、一旦忘れてしまうのです。自分の記憶媒体からは。