COLUMN

忘れる読書 09 〜知識のイケスを作る〜

みなさん、こんにちは。今年の夏はどこに出かけようか、出かけて良いものか、悩ましい日々が続きますね。いかがお過ごしでしょうか。

 

最近、ハマっている著作家がいます。哲学者、独立研究者の山口周さんです。何冊か彼の著書を読ませてもらっていますが、今回は読書法として激しく共感した『外資系コンサルの知的資産術〜プロだけが知る「99の心得」〜』から、いくつか自分の視点で意見を述べたいと思います。

 

まず、山口周さんも読んだ書籍のメモをEvernoteに保存し、自分の外部メモリーとして活用されていることを知りました。彼のような知の巨人も、Evernoteを活用されていることを知り嬉しく思います。


山口周さん曰く、読んだ本は全て覚えておくことができないかから、その本の重要だと思う箇所に線を引っ張っておき、その中から選りすぐった9箇所だけEvernoteに書き写すそうです。かなり洗練された手法だと思います。

 

彼のやり方と少し違う点として、私の場合、本に線を引っ張るのではなくて、付箋を貼っておくということ。これは本を汚すと後でブックオフで売れないから…という理由から。また、Evernoteに書き写すのは9箇所では納まらないので、後で読み返して重要だど思う箇所は、ほぼ全部書き写しているということですね。

この著書の中では「本の重要箇所を全部書き写す時間はもったいないので、あえて9箇所に絞ることで、何が重要なのかを選定したい」と説明されています。確かに、気になる箇所を全部書き出すのは、本によっては1〜2時間掛かることがあるのも事実。

 

しかし、最近の電子書籍Amazon Kindleの場合ですと、読書中に気になる箇所はマーカーを引っ張っておいて、後で自分のkindleマイページから、その該当テキストをコピペできてしまいます。その点、今はその作業自体が時間の無駄というほど、時間が掛からずに出来てしまいます。(同著は2015年発行)

 

そして今回、とても大きな気づきがありました。それは、Evernoteに書き出す書籍毎にイケスを作るということ。イケスというのは本のジャンル、グルーピングを指していて、いわゆるテーマですね。山口さんは書籍テーマを40種類くらい持っていて、Evernoteで書籍ごとにテーマのタグ付けをされている、とのこと。

 

書籍ごとにテーマを設定する、一冊ずつにタグを付けるという作業に意味あるのか?と疑問に思ったのですが、次の様な大きなメリットがあることが分かり納得しました。まず、自分なりのテーマを持つ事で、自分に足りない知識や、読んでいる本がどんなジャンルが多いのか、偏りが分かるといこと。そして、本を探す際に自分が欲しているテーマ、不足していると思うテーマを絞り込めるので、効率的だというのです。

 

確かに自分の場合、今まで漠然と自分は成功哲学やビジネス書、ばっかり読んでいるな、小説とかあまり読まないな、歴史書はけっこう読んでるかな、という感じでぼんやりとしていました。

 

例えるなら、スーパーに晩ご飯の食材を買いに行く時、作るレシピが決まっていて、採りたい栄養素が何か分かっているほうが、買い物もしやすいですよね。たぶん、そういうことなんだと理解しました。

 

ということで、気になったので早速、自分のEvernote書籍サマリーを見返し、イケスに分類するテーマ(タグ)を付けてみました。確かに細かく分類していると40種類くらいになりますね…。

 

好きな本(タグ付け★★★)50冊から、1冊づつ最大3つまでのルールでテーマのタグ付けをしてみました。現時点で一番多いのベスト3は「思考法」「人生哲学」「成功哲学」ですね。おそらく全体を通しても同じ結果になると思います。これを見ただけで、かなり偏りがあるというか、なんというか、どんだけ哲学好きやねん!という事がわかりました…。

 

ちなみに、自分なりにタグ付けする40種類のテーマ付け(イケス)を書き出してみました。あと850冊分ほど見直すことになるので、少し骨の折れる作業になりそうですが、自分が読んだ本、知識の棚卸しにはちょうどいいな、と思うので続けてみることにします。完了したらまたこのブログで報告させてもらいますね。

 

No.1〜14は基本的に取得した方が良い知識テーマ
No.15〜自分のイケステーマ

1. 経営戦略
2. マーケティング
3. 財務・会計
4. 組織
5. リーダーシップ
6. 意志決定
7. 経営全般
8. 経済学
9. 心理学
10. 歴史
11. 人生哲学 ★
12. 宗教
13. 自然科学
14. 芸術
15. 独学
16. 知的生産
17. 成功哲学 ★
18. 名言
19. ビジネス
20. 創造性
21. 小説
22. 執筆
23. 思考法 ★
24. 幸福論
25. 働き方
26. 自己実現
27. 憧れる存在
28. 反駁の思考
29. アイディア発想
30. 引き寄せの法則
31. 人間関係
32. 潜在意識
33. 自分を鼓舞する
34. 宇宙
35. お金
36. 健康
37. 技術書
38. 行動習慣
39. 語学
40. 時間管理
41. シンクロニシティ
42. 自我に目覚める