COLUMN

忘れる読書 12 〜誰でもかんたん速読法〜

みなさん、こんにちは。長い梅雨も明け、蒸し暑い日が続きますね。いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は速読法について触れてみたいと思います。

 

冒頭から申し訳ないのですが、私は正直、速読が得意ではありません…。ビジネス書を読むときは、多読する為に速読できたほうが良いし、そのノウハウに興味を持つ人も多いと思います。

10年以上前になりますが、私は速読にとても興味があり、速読関連書籍ばかり読んでいた時期があります。時には5万円もする速読教材を買って、練習したこともあります。

 

その速読教材では、本の見開きページを頭の中で写真の様に写し取り、瞬時に覚えていくというものでした。テキストに沿ってやってみましたが、お手本通りには出来ず、本の内容も頭に入って来ませんでした。ですから正直、書籍に書いてあるような結果は得られていません。

 

この速読方法をマスター出来ていれば、きっと1日3冊くらい本を読破できるのでしょう。もし出来たとしても、果たして本当に読んだ本の内容が、全部頭に入っているのか?という疑問も正直ありました。

 

そこまでの速度は要らないので、「もう少し簡単に、誰にでもできる速読方法はないかなぁ…」という思いから、自分なりの簡易的な速読法を実践するようにしています。あくまで読書に慣れていない方むけの方法ですから、読書猛者の方はこの章は飛ばして貰えれば良いと良いと思います。

 

忘れる読書では、とにかく質の良い読書を目指しています。ですから、まず実践すべき事は自分が読むべき本、今どんな知識を得ようとしているのか、小説ならどんな体験をしたいのか、何を期待しているのかを明確にすることです。本を選ぶ選球眼を鍛えることが重要です。

 

それでは、誰にでも出来るかんたん速読法をご紹介いたします。

 

誰でもかんたん速読法

1)まず本を読む目的を明確に

どんな良書でも本当に良い、共感できる、勉強になる箇所は1〜2割程度だと思っておこう。
残り8割以上は捨てる感覚で良いと思います。

私の感覚ですと、週刊誌や好きなスポーツ雑誌を読むような感じでしょうか。
雑誌を読む時、始めから一字一句読んでいく人は少ないですよね。

だいたい、全体をペラペラ〜っと見て、見たい箇所だけ読むという感じだと思います。
雑誌なら誰でもできることなのに、しっかりした真面目な本だと出来ないと、出来そうに無いと思いがちです。
本も雑誌を読むような感覚で読んでみましょう。(ただし、小説などの物語は除く)

2)目次と本の全体を見る。

まずは目次を見て、この本がどんな内容かな?自分が欲しい情報がありそうかチェックします。そして、見開き1ページを2秒くらいで太字を中心にして見ながら、ペラペラ最後までめくっていきます。


3)気になった箇所は先に読む。

全体を見終わった後、気になった箇所があれば、先にその章から読んでしまいましょう。特に気になった箇所が無ければ頭から読めばOKです。

 

4)頭から読む場合は、ページの上半分だけ読むようにする。

内容がピンとこなかったり、あまり共感できなかったり、すでに知っている内容であれば遠慮無く飛ばしてしまいましょう。上半分だけ読めば、意外と下半分の内容も想像できるものです。


5)気になる箇所、引っ掛かった箇所は立ち止まり、じっくり読む。面白い、後で何かの役に立ちそうだと思えば付箋をはり、電子書籍(Kindle)の場合はハイライトを引く。

 

以上が、誰でもかんたん速読法になります。この方法ですと、本を一冊読み終わった後、だいたいの内容は理解できていますし、読了した充実感を得ることができます。私の場合、この読了した!という充実感はけっこう大事な感覚だと捉えています。